当初は朝から直接事務所に行くつもりだったのだが,そのほかの個人的な用事もあって,途中で寄り道をして買い物をしていた。それも済んで,さて事務所に行くかと思っていた僕の視界になにやら違和感を感じさせるものが映った。
おさげ髪の今風の女子高生の制服を着た
おっさん。
思わず自分の目を疑い,彼もしくは彼女を目で追いかけた。なにしろルーズソックスにミニスカートを身に着けていたのだ。現実のものとも思えなかったが,どうも間違いなくおっさんらしい。僕の周りにいた人たちも「うわ!」とか「きっもちわりい」とか言っていたので,僕の目に狂いはなかったようだ。
そしてその明らかに僕よりも年長の男性と思われる,女子高生ルックの彼は,ブックオフに入っていった。
あれがブックオフの店長だったら,清水國明に文句を言うところだ。